まさかこんなことになるとは!娘を抱いていたことが不幸中の幸い。

風邪をひき鼻づまりで苦しそうな生後9か月の娘。
この日は朝から夫が病院を予約していたので、車で送りその足で耳鼻科に連れていきました。
「鼻水を吸ってもらうだけだし、すぐに終わると思うから終わったら迎えに戻ってくるね」
そう言い残して別れました。
想像通り、耳鼻科は20分ほどでスムーズに終了。
夫が通う病院に戻っているとき、携帯電話を家に忘れてきたことに気が付きました。
夫の病院はいつも1時間程待ち時間があるので、きっとまだ終わっていないだろうし駐車場で待っていたら会えるだろう。
そう思って窓から外の様子を確認しながら娘と車で待機していました。
しかし、30分経っても夫は現れず、娘は眠さでぐずり出しました。
運転席で靴を脱ぎ、後部座席にまわってあやしていたのですが、泣き止まないので外で立って寝かしつけることにしました。
娘を抱いたまま車内を移動するのは難しいので、裸足のまま外に出て運転席にまわって靴を履こう。
そう思って車を降りて運転席にまわりました。
しかし運転席の扉は開きません。なぜなら運転中は常に運転席からすべてのカギを閉める習慣があったからです。
車内から後部座席にまわったので、運転席のカギが閉まっているのは当然のことなのですが、
なぜかカギを開けて降りたはずのドアまで開かなくなりました。
このときの私の格好は、娘を抱き、裸足の状態。暖房をつけるためにエンジンをかけたままにしていたので車のカギは車内にさしたまま。
家の鍵や財布もすべて車の中でした。さらに最悪なことにマスクも車の中で外して置いていました。
携帯電話は家に忘れているので、夫に連絡をとることができず、どうしていいのかわからなくなりパニックになりました。
車にロックがかかった原因が謎でしたが、こうなったらしょうがない、とりあえず夫と合流することを目指すことにしました。
12月上旬で外で待つには寒かったのでとりあえず病院内に入ろうと思ったのですがマスクがなかったのでこのご時世入ることができません。
詰んだ…。八方塞がりとはこういうことか。なんだか笑けてきました。

とはいえ体調不良の娘を抱えているので一刻も早くなんとかしあいと。
まずは駐車場に停めた他の車から降りてきた人に事情を説明し、予備がないか尋ねマスクをいただきました。
そして病院に入り、夫の診察状況を問うたところ、30分前に病院を出ていることが判明。
調剤薬局にならまだいるかもしれない。そう思い裸足のまますぐに駆け付けましたが、そこでも20分前に終えていると告げられました。
電話をかりて夫に電話をかけ続けたところ、5回目でようやくつながりましたが、私から連絡が返ってこなかったため耳鼻科が長引いていると考え20分ほど歩いて家に向かっていたのです。さらに夫は出発時、家のカギを持って出なかったので、家族全員家に入ることすらできなくなりました。
夫の携帯電話の充電も10%を切っている状態。
とにかくすぐに病院に戻ってくるようにだけ伝え何とか合流し、15分ほどの距離にある自動車の購入店に駆け込みました。
結局、メーカーで契約していた自動車保険でJAFを呼ぶことができ、
謎の車のロックから3時間後、ようやく車に乗ることができました。
原因は今も不明のままです。

エンジンをかけ暖房をつけたまま放置された車内はかなり暑くなっていました。
本当に大変な一日になりましたが、娘を抱いて降りたことだけが不幸中の幸いでした。

鍵 北九州