家に入れない

妹と2人暮らしを始めてから数ヶ月経ったころ、その日私は朝早くから用事があり、寝ぼけ眼を擦りながら家を出ました。寝不足だったのは、前日妹が旅行に行くのに準備が終わらないと泣きつかれて、夜遅くまで付き合ってたから。

ぼーっとしながら家を出て、用事を済ませて、夜帰宅すると家に鍵がかかってます。もう旅行に行ったんだなぁと思いつつ、鍵を探しましたが、どこにも見つからず、カバンの中身をひっくり返してもどこにもありませんでした。記憶を辿ると、鍵を部屋の中に置いたまま家を出てしまい、後から家を出た妹が鍵をかけて旅行に行ってしまったようです。あわてて、妹に連絡しましたが、もう飛行機の中らしく繋がりません。

途方に暮れましたが、アパートに入居した際、何らかのトラブルがあったときに対応してくれる保険会社のカードがあることを思い出し、事情を説明したところ、次の日に身分証を提示することで鍵を開けてくれるとのことでした。そこで身分証を探しましたが、どうやら部屋の中に置いてきてしまった模様…。電話したところ、住民票で良いとの回答をいただいたので、実家に先日取った住民票があることを思い出し、実家に帰宅。住民票を持って、次の日鍵を開けてもらいました。

色々と不運でしたが、実家に住民票があったり、帰れる距離や時間に実家があって良かったです。笑
この事件以来、朝必ず鍵を自分でかけ、キーケースをきちんと持ち歩くようになりました!

鍵をなくしました

私は以前近くのアパートを借りてアパートで一時的に暮らしていました。自宅から本当に近くにあるアパートを選んだ理由は、自宅では騒音に悩まされており夜眠れない問題があったからです。アパートでは静かなため眠ることが出来ました。アパートで生活しているときにも鍵のことで少し悩んでいたことがありました。最初は一人用アパートだったから鍵を貰ったのは1本でした。その1本がすぐ手元に戻らないとアパートに入ることが出来ないため、鍵を作ってもらうのも躊躇しました。鍵を作る人なら誰にでも頼めると思ったら考えていたこととは違い、鍵を作る人が別の鍵を作る人に頼むという条件と鍵を作るのに時間がかなりかかるというのが条件だったため、合鍵を作りませんでした。アパート生活から1年経ったとき鍵をなくしました。どうしたらいいか困ってしまい、アパートを契約した不動産に電話をしたら不動産が国民生活センターに頼んでくれました。
国民生活センターが来たときは鍵の穴をいじり、難しい鍵ではなくセキュリティが入り組んでいない鍵を作ってもらいました。簡単な鍵の方がどの鍵職人にも作ってもらえるし、心配ないと思いました。料金は少しだけかかっただけだから心配ありませんでした。国民生活センターが来たら1時間もかからずに中に入ることが出来ました。なくした鍵は後から見つかりました。雨が降っていたのか傘をたたんでいる中にありました。一度傘を使ってから暫く雨が降らなかったため気づきませんでした。誰かに悪用されているわけではないと分かったため、少しだけ安心しました。
鍵はセキュリティの高いものを作るのもいいけれど、鍵を作る人でも作ることが出来る人と出来ない人といることを考えなければいけないと思いました。鍵を作る人でも簡単なものなら作れる人、難しいものでも作れる人両方います。鍵はなくさないように適当なところへ置いておくのではなく、いつも決まった場所に置いておくとなくしにくいです。

鍵が鍵穴の中で折れる

ある日、いつもの様に買い物にいこうと家を出ました。普段の通り、特に力を入れる事もなく鍵を玄関扉の鍵穴に刺し、回しました。すると鍵が入った状態で鍵穴から出た部分が折れてしまったのです。
運が良かったのか?まだ鍵を完全に掛ける状態でない時に折れました。ドアを開ける事は出来ますが、外から閉めることは出来ません。家の中からは鍵を閉める事が出来ました。一旦、外出を取り止めて事情を管理会社の方に説明しました。
鍵が途中で折れると言うのは私の人生の中でも初めての出来事で、管理会社の方にとっても初めての出来事でした。
鍵の業者を呼び、扉の鍵穴から鍵全てを取り変える事になりました。ただ、その日、そのまま直ぐに行う事は出来ずにしばらく時間を要する事になりました。
その当時、一人暮らしでした。会社にも行っていましたが、三連休を頂いていました。予定を特に入れていなかった事もあり、家の中には食べ物の備蓄もあったので家を出ないでも生活する事が出来ました。
こんな状態で家を離れて、会社に行くもの泥棒が入りそうだと怖かったし、食べ物が無ければ買いにいかないといけない状況も恐怖でした。
何気なく使っている鍵がこんな風に急に折れてしまう事も全くの想定外でした。
普段から少しの食糧の備蓄をしている事もあり、困難を乗り越える事が出来たと思います。運が良く、会社も休みだったのも安堵しました。家族がいれば交代でどうにか外出する事が出来たのかもしれないと思うとちょっと一人暮らしを恨みました。
又、鍵が二か所あれば一個詰まってしまってもどうにかなったのかなと思います。
予想だにしない事は普通に起こるんだなと思いました。備蓄は大事だなと思いました。

鍵が開かない

私が生まれ育ったのは田舎町、高校に進学するには故郷から離れ下宿生活をしなくてはならないため、中学の卒業式には男子生徒も泣いてしまいます。受験することなく入れる中学と違い、高校はレベルに応じたところしか入れないため進学先はバラバラ、日常生活を送るのが不便な田舎町を一度離れると戻って来ない者は珍しくなく、そのため卒業式は盛大に行われます。
卒業式は毎年行われるのですが、卒業する生徒にとっては初めてのこと、思い出に残る卒業式にしようと考え私の年にはタイムカプセルを埋めることにしました。タイムカプセルには各々の思いの品などが入れられ、埋めたタイムカプセルを掘り出すのは10年後。
タイムカプセルを埋めたことなどすぐに忘れてしまい、お祭等で帰省をしてもタイムカプセルの話題になることはありませんでした。
10年が経ち、かつての卒業式実行委員会がタイムカプセルを掘り出す話をすると、「あー、懐かしい」、「どうなっているのだろう?」、「懐かしいって、まだ10年しか経ってないでしょ」、意見は各々。
卒業式は感動的でしたが、卒業から10年が経つとテンションはイマイチ上がらない、それでも掘り出す日には保護者など大勢の方が参加、何処を掘れば良いのかは分かっているため、男子がスコップで掘るとガツッと鈍い音。
大人になってもタイムカプセルを掘り当てた時は、昔と変わらない笑顔、ようやくワクワクし始めたのですが、掘り出したタイムカプセルは雨水が入ったのか中からポタポタ水が溢れていました。
代表者がタイムカプセルを開ける鍵を観衆に見せると「早く開けろよ」、暫くすると代表者は「鍵が開かない」、それを聞いた観衆からは「えー嘘でしょ」、「せっかく集まったのに」。
田舎町のため鍵屋は1件もない、タイムカプセルを掘り出すのに集まったのは日曜日で近くの鍵屋は定休日、せっかく集まったというよりは、もしかしたら2度と集まることは出来ないかもしれないため、出張でも来てくれる鍵屋をネットで探しました。
観衆が1人、また1人いなくなり寂しい気持ちでいると、町では見掛けない車がグラウンドに入って来たため、帰りかけた観衆からは「ヨッ、待ってました!!」
鍵屋さんは気恥ずかしそうに作業に取り掛かると、ものの5分でタイムカプセルの鍵を開けてくれました。
観衆からは「おー、凄え!!」、タイムカプセルに入っていた思い出の品などを見て笑う者もいれば泣く者もおり感動的、一方、鍵屋さんに料金を支払った者は「みんな、割り勘だよ」とは言ったのですが、感動している者の耳に届くことはありませんでした。

鍵 北九州

盗まれた鍵

母が、お墓参りをしている時、何気なく置いたバッグがないことに気付きました。最初は、どこかにあるとの思いで、探していましたが、どこにもありませんでした。街中の寺でまさかバッグを盗まれるとは思っていなかったので、急に焦りだし寺の人に相談したようです。寺の人はすぐにおまわりさんを呼んでくれて、調べてもらったのですがどこにもありませんでした。おまわりさんによると、そのあたりは有名な寺院が並ぶ寺町で、お墓の陰に隠れて物色する置き引きが多数発生しているとの事でした。結局、バッグが出てくることはなく、当時、車で1時間くらいの所に住んでいた私に、おまわりさんが電話をかけて下さいました。バッグの中には、財布はもちろんのこと、家の鍵や保険証まで入れていたので、家に入る事が出来ず、合い鍵を持っている私に連絡がきたのです。私はすぐに車で、母のもとに向かいました。その間、私は気が焦り、急いで車を走らせていましたが、母は友達の所で談笑しながら待っていたのです。着いてすぐに母の家に向かい、合い鍵で中に入ることが出来ました。しかし、これで一安心というわけには行きません。何しろバッグの中には鍵とともに保険証が入っていたのです。住所が容易に分かるわけですから、鍵をそのままには出来ません。すぐに合い鍵業者を呼んで、新しい鍵に取り替えてもらう必要がありました。業者の方は、すぐに来て下さり、鍵本体を取り替えてもらえたので、これでやっと一安心でした。鍵と住所が分かる物を一緒に持っていてはならないと学んだ出来事でした。

ドアロック

私は以前、自宅から30キロ以上離れた場所で、車の鍵をかけたまま、ドアロックをしてしまった苦い経験があります。
地元であれば、何とか知り合いに助けを求めたのですが、良く知らない場所だったこともあり、私はどうすれば良いか途方に暮れていました。

たまたま立ち寄ったスーパーでの駐車場で、買い物を終えた私は車に乗ろうと思った時に、鍵が無いことに気付きました。
そして、鍵が車の中に刺したままになっているのが見えました。

しかし、車は鍵がかかっていて、窓も完全に閉まってました。
私の様子を見た見知らぬ人がやってきて、近くの車屋さんに電話をしてくれました。

10分程度で車屋さんがやってきて、車のドアを開けてくれました。
連絡を取ってくれた見知らぬ人にお礼をするために、私は急いでスーパーへ戻り、ちょっとした箱入りのお菓子を購入し、その人に手渡しました。

その後、数十分後には車も元通りになりました。
私はその場で車屋さんに修理代を支払いました。

今の車ならば、鍵を差したままドアを開ければ、警告音が鳴るので、こういうことは起こらないと思います。
しかし、この時に乗っていた車はそういう装備がなかったので、こういうことが起きやすかったのだと思います。

この時の私はすっかりドライブ気分で、良い気持ちだったのですが、この一件でさっきまでののんびり感はどこかへ吹っ飛んでしまいました。
車を運転する時、または駐車するときは細心の注意を払うことが必要だと痛感しました。