その日は飲酒をしてほろ酔い状態で自宅マンションに到着しました。 マンションの5階に住んでおり使い慣れたエレベーターに搭乗する際にあらかじめ自宅のカギを準備しておこうと思い、エレベーターの中で鞄をごそごそと漁りました。 3階を過ぎたあたりで鞄の中から自宅のカギを見つけて手に握りしめて5階にエレベーターが到着するのを待っていました。 5階に到着をしてエレベーターの扉が開いたとき、ふと手の力を緩めてしまい握っていたはずの鍵が落下しました。すぐに拾おうと体をかがめたところ足元がふらつき、エレベーターの床に落ちた鍵を蹴ってしまいました。その瞬間、エレベーターとフロアの隙間に鍵がストンと入り込みました。 エレベーター内部に自宅の鍵がまさかの落下をしてしまいました。 自宅には私一人で暮らしていたため部屋のロックを解除することができず、スペアキーも自宅に保管したままなのでどうすることもできなくなりました。とりあえず、管理会社に夜間の緊急連絡先に電話をして事情を説明しました。ただ、エレベーターの管理会社に連絡をする必要があり、鍵を取り出すには日程を調整しなければ明確なことが言えないと言われてしまいました。さらに、夜間であったため緊急連絡先の会社では私の部屋の鍵がないため、その日はホテルに宿泊することを提案されました。しかしながら時間は0時を回ったところで近くにホテルがあるか調べて、なおかつ空室をみつけなければいけないなど余計な労力と出費がかかってしまいました。 結局、ホテルを無事に見つけることができ、その晩は過ごしました。翌日も仕事だったので同じ服装で出社しなければならずテンションも下がりました。 ただ幸いなことに翌日にはエレベーター管理会社が駆けつけてくれて鍵を取り出すことに成功。仕事をしていた私は連絡を受けて、管理人さんが私が帰宅するまで保管してもらうことになりました。 まさかエレベーターと床の間のあのわずかな隙間から鍵が落下するとは想像もしておらずトホホな1日を過ごす羽目になりました。